住友化学、アクリル樹脂ケミカルリサイクルの実証施設を竣工クロスによるプラスチックの循環システム開発を加速
ホームページホームページ > ニュース > 住友化学、アクリル樹脂ケミカルリサイクルの実証施設を竣工クロスによるプラスチックの循環システム開発を加速

住友化学、アクリル樹脂ケミカルリサイクルの実証施設を竣工クロスによるプラスチックの循環システム開発を加速

May 05, 2024

2022 年 12 月 23 日

住友化学は、愛媛県新居浜市の愛媛工場内に、アクリル樹脂(ポリメタクリル酸メチル(PMMA))のケミカルリサイクルの新たな実験施設を建設した。 同施設で製造されるケミカルリサイクルされたメタクリル酸メチルやMMAモノマーと、それを原料としたアクリル樹脂のサンプルは2023年春に出荷可能となる予定。使用済みアクリルの回収から全工程を一貫したアクリル樹脂の循環システムの開発を加速する。回収した樹脂をモノマー原料としてリサイクルし、製品として利用するまで。

アクリル樹脂は、プラスチックの中で最高の透明性を持ち、耐候性、加工性に優れており、自動車のテールランプ、家電、水槽、液晶ディスプレイ(LCD)など幅広い用途に使用されています。飛沫の拡散を軽減するための保護仕切りパネル。 一方、プラスチックは化石資源から作られるため、プラスチックの製造から廃棄に至るまでの全過程で発生する温室効果ガス(GHG)排出量の削減と、使用済みプラスチックの資源としてのリサイクルの推進が急務となっています。

住友化学は、株式会社日本製鋼所(本社:東京都品川区)と共同で、アクリル樹脂を熱分解し、アクリル樹脂の原料であるMMAモノマーに高効率でリサイクルする技術を開発しました。アクリル樹脂。 当社が愛媛工場内に新設したパイロット設備には、JSW社製二軸押出機※が導入されています。 住友化学はアクリル樹脂を高品質にリサイクルする技術を検証し、生産プロセスのスケールアップに取り組む。 リサイクルされたMMAモノマーは同レベルの品質を有し、化石資源から製造されたMMAモノマーと比較して、製品ライフサイクル全体にわたるGHG排出量は少なくとも60%少ないと予想されます。

住友化学では、日プラ株式会社からアクリル樹脂の廃材や使用済みアクリル樹脂を回収し、アクリル樹脂の循環システムの構築にも取り組んでいます。 大手家電メーカーをはじめ、長年の取引先である株式会社(香川県喜多郡三木町)との取引を行うとともに、再生MMAモノマーを原料としたアクリル樹脂の顧客基盤の開拓にも取り組んでいます。 住友化学は今後、アクリル樹脂の循環システム開発を加速するため、異業種パートナーとの回収・リサイクル、事業展開などの連携を強化していきます。

住友化学は、サーキュラーエコノミーの構築への貢献の一環として、2021年9月にリサイクル技術を活用したプラスチック製品のブランド「Meguri®」を立ち上げました。 「Meguri®」ブランドは、温室効果ガス排出削減の達成など、当社が定める一定の基準を満たした製品に付けられます。 新設のパイロット施設で生産されるケミカルリサイクルMMAモノマーと、そのモノマーから作られるアクリル樹脂が、Meguri®ブランド初の製品となります。 今後、リサイクル技術を用いて得られたアクリル樹脂を「スミペックス®めぐり®」として販売していきます。 また、当社100%子会社であるスミカアクリル株式会社が取り扱うマテリアルリサイクル技術を活用したアクリル樹脂シートも「めぐり®」ブランドで販売し、「スミカアクリルシート めぐり®」の発売を予定しております。 2023年1月に。

住友化学グループは、環境負荷低減への貢献を経営重点課題の一つと定め、ケミカルリサイクルを含むプラスチックリサイクルに取り組んでいます。 当社グループは、今後も「Meguri®」の製品ラインアップを拡充し、サーキュラーエコノミーの構築に貢献してまいります。

※プラスチックなどの材料を加熱して溶かし、2本のスクリューで混練し、押し出す機械です。

アクリル樹脂のケミカルリサイクルシステム

ケミカルリサイクル実験施設